2021年11月23日に開催いたしましたキタエリア初のサーキット型ジャズフェスティバル『Jazzcalabash』の開催より2週間が経過しました。
参加者の皆さま、出演アーティスト並びに店舗やスタッフの関係者からのコロナ感染報告はございませんでした。よって、本フェスの開催による新型コロナウイルスの感染拡大はなかったとみなし、このことをもってJazzcalabashの成功および終了を宣言させていただきます。
以下、主催・永田有吾からのご挨拶となります。
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ウィズコロナ下に新しいジャズフェスティバルを開催するにあたり、安全面への配慮を徹底しつつも如何に分かりやすくシステムを組み立て、参加者の方々に不便なく楽しんでもらえるか、試行錯誤を重ねる日々でした。
それと同時に、興行面との両立を考えなければなりませんでした。単発のイベントならともかく、継続的にイベントを開催するにあたり、誰かだけが損をするイベントにはしたくありませんでした。
とにかくとにかく動き続けました。自分のような未熟な人間にとって、誰よりも時間をかけて動くことで多くの人の気持ちを動かさなければ、イベントの成功はないと思っていました。そのモチベーションとなったのは、「このイベントを絶対に成功させてやる」という思いです。
始動直後から、「今までやろうと思っても誰もできなかったことや。頑張って!」「こんな時期にイベントやるなんて偉いな、応援してる」といった、お客様/ミュージシャン/お店の方々などから熱い応援をいただいたというのもあります。ただそれ以上に、コロナ以降ライブハウスに足を運ぶことに対して抵抗がある方々に如何にジャズクラブが安全に配慮して日々音楽を提供してくれているか、そして僕の大好きなミュージシャンたちの素晴らしい演奏を通じて音楽が日常生活に如何に不可欠なものなのか、それらを伝えたいという気持ちが僕を強く動かしました。何らかの形で失敗し、音楽に対するネガティブなイメージを助長するようなことは絶対に許されない、逆に成功させて音楽イベントに対する追い風にしてみせる、という責任感もありました。
頂いた様々な意見を集約して長い時間をかけて1から仕組みを考え抜いた末に、11月23日を迎え、結果として大きなトラブルなく成功を収めることができたのは、運営スタッフや店舗/ミュージシャンの方々の頑張りはもちろんですが、何よりも参加いただいた方の厚いご協力/ご理解があったからだと強く感じています。検温や消毒、マスク着用、完全入替制、人数制限による入場のお断りなど、コロナ以前のイベントとは少々異なるシステムもあり戸惑った方もおられるかもしれません。それでも安全対策や本フェスのシステムに、非常に多くの方が快く協力してくださりました。私が担当していた場所では、途中雨が降ってきたにも関わらず、文句言わずきちんと外の列に並んてくださる方々が沢山おられました。正直、泣きそうになりました。
音楽がこれだけ多くの方を笑顔にすることができるのだ、ということを再認識した1日でもありました。
一つのイベントができることなんて決して大きくありません。私がまず一回のイベントを成し遂げたからと言って、様々なライブハウスが潤うなんてことは全くありません。それでも、ジャズ界を盛り上げて、ジャズに携わる全ての皆さまにとってできるだけ利するイベントにしたいという思いに偽りはありません。関西には沢山の素敵な音楽で溢れています。その一端を伝えることで、皆様の日常の中に少しでも多く音楽が溶け込むことを心から祈っています。
チケット数の制限による購入が叶わなかった方、目的のステージを思うようにご覧いただけなかった方々もおられるかと思います。その点に関しては、ご不便をおかけしたことを心からお詫びいたします。
本イベントを応援してくださる全ての皆さまにとって良きイベントとできるよう、来年以降の開催に向けて試行錯誤の日々を続けてまいります。そして、ジャズを含む全てのエンターテイメント界があるべき場所を1日でも早く取り戻すことを願っています。
2021年11月23日に開催いたしましたJazzcalabashは、このご挨拶を持って終了いたします。重ね重ね、関わってくださった全ての皆さまに心より感謝申し上げます。本当に僕は幸せ者です。
これからもJazzcalabashを宜しくお願い致します!!
Jazzcalabash実行委員会
永田有吾